2015年6月7日日曜日

電子書籍 各ストア 出版社別 冊数調査(2015/06/07)


 こんばんは。
 電子書籍ストアの配信数調査の定期更新です。

配信数の推移

 まず、初めに調査対象出版社合計での配信数推移です。





 各ストア、順調に配信数が増加しています。
 BookWalkerの更新数が5月初めに増加したように見えますが、これは、「学研パブリッシング」の検索結果を「学研」の検索結果に含めたためです(前回エントリーのコメント欄でご指摘いただき修正しました)。

 修正の結果もあり、GALAPAGOS STOREとBookWalkerの配信数がかなり近くなっています。

増加数内訳



 増加数の内訳です。

 講談社・小学館・集英社の3者が多いのは通常通りです。その中でも、先月は、特に小学館の配信増が目立っています。
 他には、学研・PHP研究所・白泉社の3社が全ストアで多めでした。

光文社配信数推移

 今回は、光文社の配信数推移を見てみます。



 2012年10月の調査開始時点では、hontoで約3000冊、Kindleで約2000冊、その他(Reader Store、GALAPAGOS STORE、紀伊國屋、おそらくBookLive!)で1000冊弱、eBookJapan、Kobo、Bookwalkerでは配信なしという状態でした。
 上陸直後だったKindleでの配信数が他のストアより多いというのは、他の出版社では見られなかった傾向です。
 当初、hontoが多めだったのは、1話単位などに分割しての配信が含まれていたためだと思われます。2013年夏に配信数が減ったのは、その方針の変化のためでしょう(角川書店などもこの時期にhontoでの配信数が減っています)。

 2013年秋に、他のストアもKindleでの配信数に追いついています。このあたりで、epubによる配信体制が整ったのでしょうか。
 なお、GALAPAGOS STOREだけは、今でも、配信数が少なめです。また、BookWalkerでは、まだ配信されていません。

 他に、eBookJapanだけ2013年に少し変わった動きをしており、2013年4月に他のストアを上回る規模で配信を開始していますが、半年後の同年10月18日に大半の作品の配信を停止し、他のストアと同程度の配信数になっています。

現状配信数

現状の配信数です。


 この一ヶ月で配信数が大きく増えたReader Storeでの小学館配信数は、他のストアよりわずかですが多くなっています
 

未配信出版社

 各ストアでの未配信出版社の状況です。
【各ストア未配信出版社(2015/06/06現在)】
GALAPAGOS STORE:角川書店,富士見書房,アスキー・メディアワークス,エンターブレイン
Bookwalker:新潮社,岩波書店,幻冬舎,(光文社(17),文藝春秋(25))

【その他】
Bookwalker:学研(カウントミスの修正)
前回調査からの配信状況の異動はありませんでした。
 GALAPAGOS STOREでのKADOKAWA系の配信がないのは相変わらず、BookWalkerで何社か配信されていないのもそのままです。

まとめ


  • BookWalkerでの学研の配信数を修正。
  • 光文社の配信数推移を見た。
    他とは違った傾向あり。
  • また、未配信出版社の変化はなし。


【付記:調査方法】


【調査方法】
各ストアにおいて、出版社名で検索し、ヒットした件数を用いている。
なお、詳細検索で「出版社」による検索が行える場合はそれを用いた。
セーフサーチなどの設定はデフォルトのままにした。
Booklive!については、「匿名」さん(弊ブログコメント時の記名)によるデータを使っている。

【配信数調査対象(21社)】
講談社,小学館,徳間書店,角川書店,秋田書店,光文社,集英社,双葉社,ソフトバンククリエイティブ,学研,中央公論社,PHP研究所,ゴマブックス,新潮社,富士見書房,メディアファクトリー,アスキー・メディアワークス,文藝春秋,祥伝社,白泉社,NHK出版

【配信有無調査対象(34社)】
講談社,小学館,徳間書店,角川書店,秋田書店,光文社,集英社,双葉社,ソフトバンククリエイティブ,学研,中央公論社,PHP研究所,ゴマブックス,新潮社,富士見書房,メディアファクトリー,アスキー・メディアワークス,文藝春秋,祥伝社,白泉社,NHK出版,早川書房,筑摩書房,岩波書店,幻冬舎,朝日新聞出版,エンターブレイン,河出書房新社,東京創元社,扶桑社,二見書房,ハーレクイン,少年画報社,主婦の友社

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